東遊園地ガイド:日本初の西洋式公園から生まれ変わった神戸三宮の憩いの空間

東遊園地(ひがしゆうえんち/KOBE EAST PARK)は、兵庫県神戸市中央区加納町にある神戸市管理の都市公園です。

面積約2.7haで、神戸市役所本庁舎の南隣、フラワーロードの西側に位置しています。三宮の中心部にありながら緑豊かなオープンスペースとして親しまれ、2023年4月7日には北側エリアを中心に大規模リニューアルオープンを果たしました。

「遊園地」とは当時の「公園」を意味する言葉で、現在イメージされるアトラクション施設のある遊園地とは異なります。「東」は旧神戸外国人居留地の東側に位置したことに由来しています。この記事では、東遊園地の歴史や基本情報、アクセス、見どころ、季節ごとの楽しみ方まで、訪れる前に知っておきたい情報を詳しくご紹介します。

基本情報

  • 所在地:兵庫県神戸市中央区加納町6丁目4
  • 面積:約2.7ha
  • 入園料:無料
  • 開園時間:24時間開放
  • 2023年4月7日:北側エリアを中心にリニューアルオープン(2023年度グッドデザイン・ベスト100受賞)

公園の歴史

東遊園地は1867年(慶応3年)に定められた神戸外国人居留地に隣接する形で整備が始まりました。1875年(明治8年)には「神戸外国人居留地内に公園取設け議定書」が締結され、「外国人居留遊園(内外人遊園地)」として正式な公園となりました。日本初の西洋式運動公園とされ、神戸港開港後に居留した外国人がクリケット、フットボール、ラグビー、野球などのスポーツを楽しむ場として生まれ、西洋スポーツが日本に広まる起点のひとつにもなったといえるでしょう。

その後「加納町遊園地」などを経て、1922年(大正11年)に「東遊園地」と改称されました。戦後は米軍による接収を経て、1952年の占領解除後に神戸市が本格的な整備に着手し、日本初の花時計や大噴水、レストラン、グラウンド地下の駐車場などが順次整備されています。

1995年の阪神・淡路大震災では、一時避難場所やヘリポート、物資配布拠点として機能しました。2000年1月16日には、犠牲者への慰霊と震災の記憶・復興の歩みを後世に伝える「慰霊と復興のモニュメント」が設置され、1996年からは毎年1月16日の夜から17日の朝にかけて「1.17のつどい」が園内で執り行われています。この行事では、1万本以上の灯籠で犠牲者に向けた漢字一文字がかたどられ、発災時刻の午前5時46分には参加者による黙祷が捧げられます。また冬には「神戸ルミナリエ」の会場としても利用され、2025年には開園150周年という節目を迎えました。

アクセス

  • JR「三ノ宮駅」西口から徒歩約10〜13分
  • 阪急・阪神「神戸三宮駅」から徒歩約9〜13分
  • 地下鉄海岸線「三宮・花時計前」駅から徒歩約5〜6分
  • フラワーロードを南へ進むと到着します

神戸市内をあわせて周遊したい方には三宮エリア周辺を楽天トラベル(レンタカー)で探すのもおすすめです。

[PR]
時間を無駄にしてませんか?
通勤、通学、渋滞時・長距離ドライブなどのスキマ時間。「聴く読書」がおすすめ⇒Audibleプレミアムプランなら数十万以上の対象作品が聴き放題!

🚗 駐車場の情報

  • 園内グラウンドの地下に有料駐車場があります
  • 公園自体は24時間開放・入園無料ですが、駐車場の料金や利用時間は変更されることがあるため、来園前に公式サイトで最新情報を確認するとよいでしょう。
  • 三宮駅から徒歩圏内にあるため、公共交通機関でのアクセスも便利です。

東遊園地の見どころ

🌳 芝生ひろば(北側エリア)

  • 大小2つの芝生広場があり、大きい方は約3,500㎡、小さい方は約500㎡です
  • ピクニックや子どもの遊び、さまざまなイベントに利用されており、休日には多くの家族連れで賑わいます

🌄 見晴らしひろば(北側エリア)

  • 公園全体を見渡せる高台のスペースです
  • 周囲の緑と三宮の街並みをあわせて眺められる、落ち着いたひとときを過ごせるでしょう

🌲 みちひろば(北側エリア)

  • フラワーロード側の入り口に広がる、メタセコイヤ並木の下のベンチなどが整った休憩スペースです
  • 自然を感じられるガーデインが来園者を迎えてくれます

💧 水景施設・ガーデン(北側エリア)

  • 噴水やビオトープが整備され、「Living Nature Kobe」をコンセプトに自然を感じられる景観がつくられています
  • 夜間はライトアップも行われ、昼とは異なる幻想的な雰囲気が楽しめます

☕ URBAN PICNIC(にぎわい拠点施設)

  • 2015年から2021年まで7年間にわたり行われた社会実験「URBAN PICNIC」を経て実装された、公園のにぎわい拠点です
  • カフェ&レストラン「WEEKEND」や屋外図書館「OUTDOOR LIBRARY」、レンタルスペースなどがあり、日常的なにぎわいを生み出しています
  • ナイトピクニックなどのイベントも定期的に開催され、市民が主役の公園づくりを象徴する施設といえるでしょう

🕰️ 花時計(南側エリア)

  • 1952年の占領解除後に整備された、神戸のシンボルのひとつです
  • 日本で初めて設置された花時計として知られ、地下鉄駅の「三宮・花時計前」という名称の由来にもなっています

📚 こども本の森 神戸(南側エリア)

  • 建築家・安藤忠雄氏の寄付をもとに建設された、子ども向けの図書館です。2023年3月25日に開館しました
  • 大阪の「こども本の森 中之島」に続く姉妹施設で、蔵書数は最大約2万5,000冊にのぼります
  • 入館は無料ですが、入館者数と滞在時間を厳密に管理しているため、公式サイトからの事前予約が必要です
  • 館内や東遊園地内での閲覧が中心で、館外への貸し出しは行っていません

🕊️ 慰霊と復興のモニュメント・1.17希望の灯り(南側エリア)

  • 阪神・淡路大震災の犠牲者への慰霊と、震災の記憶・復興の歩みを後世に伝えるために2000年1月16日に設置されたモニュメントです
  • 「1.17希望の灯り」は、発災5年目にあたる2000年1月17日、全国から届いた種火をひとつにして灯されたもので、他の被災地にも分灯されています
  • 銘板にはお名前が刻まれており、2026年1月時点で5,082名の方が掲示されています
  • 開場時間は毎日9:00〜17:00で、土日祝・年末年始も開場しています
  • 園内には「近代洋服発祥地の碑」や上皇后美智子さまの歌碑など、東遊園地の歴史を伝える記念碑も点在しています

🍽️ レストラン(南側エリア)

  • 「ヴィラ・ブランシュ」など、公園の緑を眺めながら食事が楽しめるレストランがあります

季節ごとのイベント

🕯️ 冬(1月):1.17のつどい

  • 毎年1月16日の夜から17日の朝にかけて、阪神・淡路大震災の犠牲者を追悼する「1.17のつどい」が開催されます
  • 1万本以上の灯籠で漢字一文字がかたどられ、発災時刻の午前5時46分には黙祷が捧げられます

✨ 冬(12月):神戸ルミナリエ

  • 神戸の冬の風物詩「神戸ルミナリエ」の会場としても利用されており、幻想的な光の演出が楽しめます

🧺 通年:ナイトピクニック・ヨガ・フィットネス

  • ヨガやフィットネス、ナイトピクニック、子ども向けの遊び場企画など、多彩なイベントが定期的に開催されています
  • 最新のイベント情報はURBAN PICNIC公式サイトで確認できます

四季の楽しみ方まとめ

  • 春:芝生ひろばでのピクニックや、メタセコイヤ並木の下での散策が心地よい季節です。
  • 夏:木陰のみちひろばや水景施設のそばで涼を感じながら過ごせます。
  • 秋:見晴らしひろばから三宮の街並みを眺めながら、落ち着いた散策が楽しめます。
  • 冬:神戸ルミナリエや1.17のつどいなど、神戸の冬を象徴する行事の舞台となります。

訪問アドバイス

  • 所要時間:北側エリアの散策、こども本の森の見学、慰霊と復興のモニュメントの見学まで含めると1〜2時間ほど見ておくと安心です。
  • こども本の森は事前予約を:入館には公式サイトからの予約が必要なため、訪問予定がある場合は早めに予約しておきましょう。
  • 三宮観光とあわせて:三宮駅周辺の商業施設や旧居留地エリアとあわせて散策すると、神戸の歴史と現在をあわせて楽しめるでしょう。
  • 震災関連施設の見学:慰霊と復興のモニュメントは毎日9:00〜17:00開場のため、時間を確認して訪れるとよいでしょう。
  • イベント参加:ヨガやナイトピクニックなど市民参加型のイベントも多いため、公式サイトで日程を確認して参加してみるのもおすすめです。
  • 夜の雰囲気:水景施設のライトアップなど、夜間ならではの景観も楽しめます。

東遊園地【まとめ】

東遊園地は、日本初の西洋式運動公園として150年以上の歴史を持ちながら、2023年のリニューアルによって新たな魅力を備えた公園に生まれ変わりました。芝生ひろばやURBAN PICNIC、こども本の森 神戸といった日常の憩いの空間と、花時計や慰霊と復興のモニュメントといった神戸の歴史を伝える施設が同居している点が最大の特徴といえるでしょう。

三宮の中心部からすぐという立地の良さもあり、観光客にも地元の人にも訪れやすい公園です。最新のイベント情報は、URBAN PICNIC公式サイトや神戸市公式サイトで随時更新されていますので、来園前にチェックしてみてください。