◎太平洋と東シナ海を両手に望む宮古島最果ての絶景——東平安名崎公園
沖縄県宮古島市城辺字保良にある東平安名崎公園は、宮古島の南東端に突き出た国指定名勝「東平安名崎(東平安名岬)」一帯を整備した公園です。全長約2km・幅最大約200〜250mの細長い岬全体が公園となっており、「日本の都市公園100選」にも選ばれています。右手に太平洋、左手に東シナ海を望む360度のパノラマは、宮古島観光で誰もが必ず立ち寄る定番中の定番スポットと言えるでしょう。
琉球石灰岩のカルスト地形が生み出す荒々しい断崖と、強風にも負けず咲く亜熱帯植物の群落。そして岬の先端に立つ白亜の灯台。どこを切り取っても絵になる景観が続き、初日の出スポットとしても、テッポウユリが咲き乱れる花の名所としても知られています。
本記事では基本情報からアクセス・駐車場、見どころ、季節ごとの楽しみ方までをまとめました。宮古島の東海岸ドライブに組み込むなら、ぜひ参考にしてください。
基本情報
- 所在地:沖縄県宮古島市城辺保良(例:字保良1221-14付近)
- 規模:全長約2km、幅は基部から中央部で約120〜180m、中央部から先端部で約200〜250m。標高約20mの平坦な上面が海食崖に囲まれる地形
- 地形:琉球石灰岩のカルスト地形(隆起サンゴ礁)。強風のため高木が育たず、テンノウメ・ミズガンピ・イソマツなどの木本群落や、グンバイヒルガオ・ハマウドなど風衝地特有の植物群落が広がります
- 指定:2007年に国の名勝に指定。2011年に周辺海域(パナリ岩礁など)、2014年に灯台敷地が追加指定されました
- 別名:沖縄の方言で東を意味する「あがり」から「あがりへんなざき」とも呼ばれます
- 入園料:公園自体は無料・24時間開放
- 駐車場:無料・約50台
- 所要時間の目安:1〜1.5時間程度
- 問い合わせ:宮古島市建設部都市計画課 0980-76-6507/宮古島観光協会 0980-79-6611
アクセス
- 車:宮古空港から約30〜40分(約21〜25km)
- 車:下地島空港から伊良部大橋経由で約55分
- 車:平良港から約40分
- 公共交通:協栄バスなど路線バスはあるものの本数が限られ、下車後の徒歩距離も長くなりがちです。宮古島は公共交通の直通ルートがほぼないため、レンタカーでの来訪が一般的です
宮古島は路線バスの本数が少なく、東平安名崎のような島の東端まではレンタカーでのアクセスが基本です。楽天トラベル(レンタカー)を借りれば、17END(ワンセブンエンド)や砂山ビーチなど宮古島の他の絶景スポットとあわせて自由に回れるのでおすすめです。
駐車場の詳細情報
- 収容台数:無料駐車場が約50台分。広めに整備されており、多くの来訪者が「駐車場に困ることはなさそう」と感じる余裕のある造りです
- 設備:駐車場にトイレを完備。時期によってはキッチンカーが出店していることもあります
- 駐車場から先端の灯台までは徒歩移動のみとなります。片道約800m、徒歩10〜15分の遊歩道を歩きます
- 混雑傾向:テッポウユリのシーズン(4月下旬〜5月上旬)や初日の出の時期は特に混み合う傾向があります
- 注意点:岬の入口付近には、地元・保良自治会による任意の「入場協力金」(300円以上)の募金箱が設置されている場合があります。漂着ごみの清掃やテンノウメ群落の保護などに充てられる取り組みで、支払いは任意です。設置状況は時期によって変わることがあるため、灯台の参観料(後述)とは別のものである点も含めて現地の案内に従ってください
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✨見どころ
🗼 平安名埼灯台(へんなさきとうだい)
- 1967年(昭和42年)3月27日に設置・初点灯された白亜の灯台で、海抜約43mの高さに位置します。設置当初は琉球政府の管理で「東平安名埼灯台」と呼ばれていましたが、1972年の本土復帰に伴い海上保安庁の管理となり、「平安名埼灯台」に改称されました
- 一般公開されたのは1996年(平成8年)11月から。全国に16基しかない「登れる参観灯台」のひとつで、沖縄県内でも数少ない貴重な存在です
- 97段の螺旋階段を登りきると、太平洋・東シナ海・宮古島全体を見渡すほぼ360度のパノラマが広がります。灯台1階には展示資料室もあります
- 参観時間:通年9:30〜12:00、午後は3〜9月の土日祝13:00〜17:00・平日13:00〜16:30、10〜2月は13:00〜16:30(入場は終了時刻の15分前まで)
- 参観寄付金:中学生以上300円。小学生以下、障害者手帳をお持ちの方とその同行者1名は無料です
- 初日の出スポットとしても有名で、元日の朝は多くの人で賑わいます
🚶 遊歩道
- 駐車場から灯台まで片道約800mの遊歩道が整備されており、徒歩10〜15分ほどのプチハイキング感覚で景色を楽しみながら歩けます
- 足元には200種以上の亜熱帯植物が群生し、道中の植物観察も楽しみのひとつです
🌄 見晴台(東平安名崎見晴台)
- 駐車場から歩き始めてすぐの坂を上がった先にある展望スポットで、東平安名崎全体を見渡せる数少ない場所です
- 木々や芝生の緑と、青のグラデーションが美しい海のコントラストは、灯台からとはまた違った角度の絶景を見せてくれます
🪨 津波石(津波岩)
- 1771年(明和8年)の「明和の大津波」(八重山地震)によって打ち上げられたとされる、最大径6〜8mにも及ぶ琉球石灰岩の巨岩です
- 海面から標高20mほどの高さにこれほどの巨岩が存在すること自体が、津波の凄まじさを物語っています
💔 マムヤの墓
- 灯台の手前にある、悲恋伝説にまつわる岩です。絶世の美女マムヤが妻子ある按司(あじ/豪族)に言い寄られて恋仲になるも、最後は捨てられてこの地で海に身を投げたという言い伝えが残ります
- 遊歩道の途中にある立ち寄りスポットとして、多くの観光客が足を止める場所です
🌸 テンノウメの群落
- 県指定天然記念物のテンノウメ(天ノ梅)が一年中見られ、緑のじゅうたんを敷き詰めたような群落を形成しています
- 強風地帯特有の風景の中でも、一年を通して楽しめる植物として親しまれています
🎋 テッポウユリ・ハマカンゾウの群生
- 4月下旬〜5月上旬(ゴールデンウィークが見頃のピーク)には、岬一帯にテッポウユリ(鉄砲百合)が咲き乱れ、宮古島屈指の花の名所として多くの観光客を集めます
- テッポウユリの見頃が過ぎると、今度はオレンジ色のハマカンゾウが見頃を迎え、岬を鮮やかに染め上げます
🛺 人力車ガイドツアー
- 駐車場から灯台までの往復約1kmを、地元の名物ガイドによる人力車でユーモアたっぷりに案内してもらえるツアーもあります。植物の解説や宮古民謡の三線演奏も楽しめ、2名で2,000円程度(ガイド料込み)と手頃な料金です
季節イベント
🌅 初日の出(1月1日)
- 宮古島で一番東にある岬として、初日の出の名所になっています。太平洋から昇る朝日は宮古島でも屈指の美しさです
🏊 全日本トライアスロン宮古島大会(例年4月頃)
- テッポウユリが咲く春に開催される国際大会で、灯台下を折り返し地点としたコースが設定されています。世界各国からの有力選手も参加する大規模な大会で、開催時期は島全体が賑わいます
🌸 テッポウユリ祭りシーズン(4月下旬〜5月上旬)
- 岬全体がテッポウユリで白く彩られる、一年で最も観光客が集中する季節です
四季まとめ
- 春(3〜5月):テッポウユリが咲き誇り、トライアスロン大会も開催される、一年で最も華やかな季節です
- 夏(6〜8月):日差しが強く、灯台の97段の階段を上るのは体力を要します。水分補給と日焼け対策をしっかりと
- 秋(9〜11月):ハマカンゾウなど季節の花を楽しめる一方、台風の影響を受けやすい時期でもあります
- 冬(12〜2月):初日の出スポットとして賑わうほか、強風の日が多く、比較的涼しい中での散策になります
訪問アドバイス
- 強風対策を万全に。岬は通年で風が強く、帽子や軽い荷物は飛ばされないよう注意が必要です
- 歩きやすい靴で訪れましょう。遊歩道は片道800mあり、灯台では97段の螺旋階段も上ります
- 断崖に近づきすぎないようにしてください。柵のない場所もあり、足元の琉球石灰岩は滑りやすくなっています
- 灯台の参観時間を事前確認しましょう。季節や曜日によって開閉時間が変わり、悪天候時は臨時休止になることもあります
- 日没後は早めに退園を。園内には街灯が少なく、夜間は足元が見えにくくなります
- レンタカーでの来訪が基本です。公共交通の便が限られるため、時間に余裕を持って計画しましょう
東平安名崎公園【まとめ】
東平安名崎公園は、太平洋と東シナ海を同時に見渡せる宮古島随一の絶景スポットであり、津波石やマムヤの墓といった自然の造形や伝説、そして一年を通じて表情を変える花々まで、何度訪れても新しい発見がある場所です。朝日を見に早起きするもよし、テッポウユリの季節を狙って訪れるもよし、宮古島の他のビーチや絶景スポットとあわせてドライブコースに組み込んでみてください。
灯台の参観時間や協力金の運用状況は変更される場合があるため、訪問前に宮古島観光協会や現地の最新情報をご確認ください。
公式サイト:宮古島観光協会公式サイト(東平安名崎)
- 投稿タグ
- 宮古島市 公園