◎藩主の別荘跡で桜と歴史にふれる、津偕楽公園まるごとガイド
三重県津市広明町にある「津偕楽公園(つかいらくこうえん)」は、JR・近鉄津駅西口から徒歩約3分という驚くほどの好立地にある、歴史ある都市公園です。
自然の丘陵や谷をそのまま活かした日本庭園風の景観が特徴で、県内屈指の桜の名所として知られています。
「津公園」の愛称でも親しまれ、四季を通じて市民の憩いの場となっているでしょう。
起源は江戸時代にさかのぼり、津藩主が営んだ別荘の跡地が公園として整備されたという歴史の重みも魅力のひとつです。
駅から徒歩圏という利便性の高さから、旅行や出張の合間に立ち寄れるスポットとしてもおすすめできます。
基本情報
- 所在地:三重県津市広明町147-1
- 公式情報:津市公式ウェブサイト(施設案内ページ)/津市観光協会「津の時間。」
- 問い合わせ:059-229-3184(津市 建設部 建設整備課 公園整備担当)
- 入園料:無料
- 開園時間:常時開放(施設により異なる場合あり)
- 敷地面積:約6.5ha
- 駐車場:無料・約50台
歴史
公園の起源は江戸時代前期の承応年間(1652〜1655年)にさかのぼり、津藩士の労をねぎらうために分与された土地だったと伝わっています。
その後、安政年間(1854〜1860年)に津藩第11代藩主・藤堂高猷(とうどう たかゆき)が家臣からこの土地を買収し、別荘「御山荘(ござんそう)」を築きました。
高猷の俳号「偕楽」にちなみ、亭舎に掲げられた「偕楽園」の額が、後にそのまま公園名として採用されたといわれています。
廃藩置県後にこの地は国有化され、一時荒廃したものの、1877年(明治10年)に「三重県公園」として整備し直されました。
1963年(昭和38年)8月5日には津市指定史跡名勝に指定され、現在も歴史的価値のある公園として大切に守られています。
なお、園内に植えられている桜は、藤堂高猷が江戸・染井村(現在の東京都豊島区染井)の別邸から取り寄せたソメイヨシノがルーツとされています。
園内の見どころ
🌸 桜・ムラサキツツジ
- ソメイヨシノを中心に約1,000本の桜が植えられ、三重県内でも屈指の人気を誇るお花見スポットです
- 桜がやや落ち着いた頃には、濃い紫色が美しい「ムラサキツツジ(コバノミツバツツジ)」約800本が見頃を迎えます
- 実は津地方気象台の桜・梅の開花状況を判断する「標準木」も、この津偕楽公園の中にあります
- 藤や紅葉なども植えられており、四季を通じて彩りの変化が楽しめます
🏞️ 回遊式庭園の景観
- 自然の丘陵や谷の起伏をそのまま活かし、池・橋・岩を配した回遊式の日本庭園風景観が広がります
- 池には八ツ橋が架けられており、橋の上から眺める景色、橋にたたずむ人を眺める景色の両方が楽しめます
- 園内には常夜灯や石碑、古墳など歴史的な記念物も点在しており、散策しながら歴史に触れられます
- 丘陵地形のため坂道や高低差があり、ちょっとした運動がてらの散策にもおすすめです
🚂 D51形蒸気機関車(デゴイチ)
- 園内には国鉄D51形蒸気機関車499号機が静態保存されています
- 関西線・紀勢線・参宮線などで活躍した車両で、昭和48年(1973年)から現在の場所で保存されています
- 子どもから鉄道ファンまで人気の撮影スポットで、蒸気機関車のそばには遊具も設置されています
【トピック】国の交付金を活用したグレードアップ事業が進行中
津偕楽公園では現在、国の「地域未来交付金(地域未来推進型)」を活用した「自然に囲まれた駅前公園魅力アップ創出事業」が進められています。
事業計画期間は令和7年度から13年度まで、総事業費は約2億2,323万円を予定しており、蒸気機関車D51のリニューアルをはじめとした既存施設のグレードアップが図られる見込みです。
あわせて、三重県内8カ所に保存されている蒸気機関車をまとめたマップや、津偕楽公園の歴史散策マップの作成も計画されており、公園の魅力や知名度の向上を目指しています。
花の見頃以外の時期にも多世代が楽しめる空間づくりが目的とされているため、今後の整備状況にも注目です。
イベント:津偕楽公園春まつり
例年3月下旬から4月中旬にかけて開催される、公園最大の恒例イベントです。
2026年は3月27日(金)から4月12日(日)まで開催され、期間中は18:00〜22:00にライトアップが行われました。
ぼんぼりや提灯が約250個点灯され、昼間とは異なる幻想的な夜桜が楽しめます。
期間中は茶店や露店も出店し、大勢の花見客で賑わいます。
最新の開花状況や開催期間は、津市観光協会のウェブサイトやInstagramで確認するのがおすすめです。
アクセス
公共交通機関でお越しの場合
- JR・近鉄津駅西口から徒歩約3分と、非常に便利な立地です
車でお越しの場合
- 伊勢自動車道 津ICから県道42号・118号経由で約10分
- 桜のシーズンは駐車場や周辺道路が混雑するため、公共交通機関の利用が推奨されています
駅近という立地を活かし、電車での来園がもっともスムーズです。
遠方から車での来園を検討している方は、レンタカーの利用も選択肢のひとつです。
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訪問前に知っておきたいポイント
- 火気厳禁:園内でのバーベキューや花火などの火気使用はできません。
- 花見シーズンの混雑:春まつり期間は駐車場・周辺道路ともに混雑しやすいため、公共交通機関の利用がおすすめです。
- 坂道への備え:丘陵地形を活かした公園のため、歩きやすい靴での来園が安心です。
- 子連れでの利用:遊具や蒸気機関車の展示があり、子どもも楽しめるスポットです。
- 桜の時期以外もおすすめ:藤や紅葉など四季それぞれの見どころがあり、落ち着いた雰囲気の中で散策が楽しめます。
津偕楽公園【まとめ】
津偕楽公園は、江戸時代の藩主の別荘跡という歴史的な背景と、駅近という抜群の利便性を兼ね備えた、津市を代表する公園です。
約1,000本の桜とムラサキツツジが彩る春はもちろん、蒸気機関車の展示や回遊式庭園の散策など、桜のシーズン以外も楽しめる魅力にあふれています。
現在進行中のグレードアップ事業により、今後さらに訪れやすい公園へと進化していく可能性もあるでしょう。
最新の開花状況やイベント情報は、津市観光協会「津の時間。」のウェブサイトで必ずご確認ください。
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- 津市 公園
