◎銭形砂絵と白砂青松の絶景が待つ、観音寺市の名勝——琴弾公園

香川県観音寺市にある「琴弾公園」は瀬戸内海に面した有明浜と琴弾山一帯に広がる県立の風致公園です。
国の名勝に指定されているうえ瀬戸内海国立公園にも含まれており、白砂青松の海岸、巨大な銭形砂絵、由緒ある神社仏閣、四季折々の花々が一度に楽しめる観音寺市を代表する観光地といえます。
日本の白砂青松100選、日本さくら名所100選、日本の渚百選、日本の夕陽百選、日本の歴史公園100選など数多くの「百選」に名を連ねているのもうなずける景観の良さです。

公園の歴史は古く、開設は1897年(明治30年)12月1日。園芸師・小沢圭次郎の設計によるもので、1936年に国の名勝、1956年には瀬戸内海国立公園への編入と時代とともに評価を重ねてきました。琴弾山の山頂や山麓には見どころが点在しており、山頂の銭形展望台から眺める燧灘や伊吹島の景色は、四国八十八景68番にも選ばれています。アニメや映画のロケ地として使われたこともあるそうです。

この記事では、初めて琴弾公園を訪れる方に向けて、駐車場やアクセスの詳細から見どころ、季節ごとの楽しみ方までをまとめました。旅の計画づくりに役立ててもらえたらうれしいです。

基本情報

  • 名称:琴弾公園(ことひきこうえん)
  • 所在地:香川県観音寺市有明町(一部八幡町)
  • 面積:県立公園としては約38.6ha、名勝指定区域を含めると約48ha
  • 開設:1897年(明治30年)12月1日。設計は園芸師・小沢圭次郎
  • 指定:国の名勝(1936年12月16日)、瀬戸内海国立公園(1956年5月1日)
  • 選定歴:日本の白砂青松100選、日本さくら名所100選、日本の渚百選、日本の夕陽百選、日本の歴史公園100選ほか
  • 入園料:無料(24時間開放)
  • お問い合わせ:観音寺市商工観光課 0875-23-3933、観音寺市観光協会 0875-24-2150
  • 公式サイト:観音寺市公式サイト「名勝・琴弾公園」

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駐車場について

琴弾公園の駐車場はすべて無料で、24時間利用できるのがうれしいポイントです。園内には大きく分けて3カ所の駐車場があり、目的地との位置関係を知っておくと迷わずに済みます。

  • 山頂駐車場:銭形展望台のすぐそばにある普通車専用の駐車場です。ドライブウェイ(上り約570m・下り約900m)を使って車で直接上がれますが、車高3m・車幅2.1m以内という制限があり、大型・中型バスは通行できません。道幅も狭いため、大型連休や桜のシーズンは渋滞しがちです。混雑時は無理に上がろうとせず、浴日館前駐車場などに停めて徒歩で登るほうが結果的にスムーズなことが多いといわれています。
  • 浴日館前駐車場:普通車用の無料駐車場で、園内の遊歩道を使えば展望台まで徒歩約15分です。世界のコイン館や大平正芳記念館にも近く、まず車を停める拠点として使いやすい場所になっています。
  • 有明グラウンド東側駐車場:園内で唯一、大型・中型バスにも対応した無料駐車場です。団体でのお出かけや観光バスを利用する場合はこちらを目指してください。展望台までは徒歩15〜20分ほどかかります。

このほか、琴弾八幡宮下宮のそば、赤い橋・問答橋の周辺、野外音楽堂の近く、グラウンド横、クジャクの小屋の横などにも小規模な駐車スペースが点在しています。ただし公式に番号や台数が案内されているものではないので、基本は上記3カ所を軸に考えたほうが確実です。桜まつりの時期に合わせて調査されたデータでは、乗用車約100台・大型バス約5台、合計105台程度が確保されているとの情報もあります。

なお、ドライブウェイや遊歩道は枯れ松の伐採や修繕工事のために一時通行止めになることがあり、2026年も複数回実施される予定です。訪問前には観音寺市公式サイトで最新の通行状況を確認しておくと安心でしょう。

アクセス

  • 車(高松自動車道・大野原ICから):約12分(約6km)
  • 車(高松自動車道・さぬき豊中ICから):約15分(約8km)
  • 電車+タクシー:JR観音寺駅からタクシーで約3〜5分(約2km)。徒歩なら約20〜25分です
  • 路線バス:観音寺市のりあいバス(五郷高室線など)が1日数便運行しており、「琴弾公園入り口」付近で下車できます。フリー乗降制のため路線上どこでも乗り降り可能ですが、国道11号線区間は指定場所以外での乗降ができません
  • カーナビ設定:園内にある道の駅「ことひき」(観音寺市有明町3-36付近)を目的地にすると迷いにくくなります

路線バスの本数は決して多くないため、園内を広く歩き回りたいなら車での訪問が現実的です。遠方から公共交通機関で香川入りする場合は、高松空港や岡山駅周辺でレンタカーを借りてしまうのも一つの手。銭形砂絵だけでなく、こんぴらさんや父母ヶ浜など西讃エリアの観光地もあわせて回りやすくなります。レンタカーの比較には楽天トラベル(レンタカー)が便利です。

💰健康長寿と金運の象徴、銭形砂絵「寛永通宝」

  • 有明浜の白砂に描かれた東西122m・南北90m・周囲345mという巨大な砂絵で、江戸時代(寛永の頃)に藩主を歓迎するため一夜で作られたという言い伝えが残っています。
  • 実際には楕円形に描かれていて、山頂の展望台から見下ろすとちょうど円形に見えるよう計算されているのが面白いところです。
  • 「これを見ると健康で長生きでき、お金にも不自由しない」といわれ、観光客だけでなく地元の人にも親しまれています。
  • 日没から22時までライトアップされ、通常はグリーンですが期間限定でゴールドやブルーになることもあります(設備状況により実施されない年もあるので事前確認がおすすめです)。
  • 砂絵の中は通常立ち入り禁止ですが、春と秋に行われる市民参加の「砂ざらえ」という整備作業の時だけ内部に入れます。

🌊白砂が2kmも続く有明浜

  • 「日本の渚百選」に選ばれた遠浅の海岸で、春から秋にかけては海浜植物の花も楽しめます。
  • 夏は海水浴やキャンプで多くの人が訪れ、家族連れの定番スポットになっています。
  • 燧灘に沈む夕陽は「日本の夕陽百選」に選定されており、夕方の散策も格別です。

🌲約5万本の黒松が織りなす白砂青松

  • 「日本の白砂青松百選」に選ばれた松原で、約5万本もの黒松が群生しています。
  • 姫松や小傘松、すそひき松といった珍しい樹形の松があり、松好きなら見比べる楽しみもあるでしょう。
  • 根が地上に大きく露出した「根上がり松」(太さ約1m・高さ約3m)は写真映えする名物のひとつです。

🌸和の情緒あふれる琴柱池

  • 小沢圭次郎が設計した和風庭園の中核をなす池で、松の緑と朱塗りのそり橋のコントラストが美しいスポットです。
  • 噴水も設置されており、周辺ではサクラ、ツツジ、フジなどが季節ごとに彩りを添えてくれます。

⛩️歴史ある神社仏閣めぐり

  • 琴弾八幡宮は公園入口の大鳥居から381段の階段を上った山頂付近に鎮座し、創建は703年(大宝3年)と伝わります。源義経が奉納したとされる「木乃鳥居」など史跡も多く、新四国曼荼羅霊場・さぬき十五社の札所にもなっています。
  • 四国八十八箇所第68番の神恵院と第69番の観音寺は、四国霊場で唯一「一寺二霊場」という珍しい形式をとっています。観音寺の金堂は国の重要文化財に指定されており、じっくり見学する価値があります。

🎐足を延ばして楽しみたい歴史・文化スポット

  • 連歌師・山崎宗鑑にゆかりのある「一夜庵」は、日本最古の俳跡ともいわれる史跡です。
  • 浴日館の休憩所そばには「水琴窟」があり、地中に埋めた瓶に水滴が落ちる音が琴の音色のように響きます。
  • 弘法大師伝説が残る「山口の井戸」も、静かに歴史を感じられるスポットです。
  • 「世界のコイン館」では約125か国・約2,000点ものコインや紙幣を展示しており、銭形砂絵とあわせて訪れると一層興味深く感じられます。
  • 元総理大臣・大平正芳氏ゆかりの資料を集めた「大平正芳記念館」もあわせて見学できます。

🚲観光の拠点に便利な施設群

  • 木製遊具が並ぶ琴弾児童公園は、小さな子ども連れの休憩にちょうどよい広さです。
  • 総合コミュニティセンターでは観光案内やレンタサイクルの貸出を行っており、公園内をもう少し広く回りたいときに活用できます。
  • 道の駅「ことひき」では観音寺市の特産品が並び、いりこアイスなどご当地グルメも味わえます。

季節の楽しみ方

🌸春:琴弾公園桜まつり

  • 約200〜350本のソメイヨシノが咲く「日本さくら名所100選」の一つです。2026年は3月下旬から4月初旬にかけて見頃を迎え、夜はぼんぼりのライトアップで夜桜も楽しめます。
  • ツツジやフジ、椿といった花々も春から初夏にかけて次々と咲き、公園全体が華やぎます。

☀夏:海水浴とキャンプ

  • 有明浜での海水浴やキャンプが人気の季節で、夕方には燧灘に沈む美しい夕陽も見逃せません。

🍁秋:紅葉と砂ざらえ

  • 松の緑に混じって色づく紅葉が楽しめるほか、春に続いて秋にも「砂ざらえ」が実施され、通常は入れない砂絵の内部を見られる貴重な機会になります。

❄冬:静かな松林散策

  • 花の季節は一段落しますが、松の緑と白砂のコントラストは冬こそ映えるという声もあり、人が少ない時期にゆっくり散策したい方には狙い目です。

四季まとめ

  • 春:桜まつりとともにツツジ、フジも咲きそろい、公園がもっとも賑わう季節です。
  • 夏:有明浜での海水浴とキャンプ、燧灘に沈む夕陽が楽しめます。
  • 秋:紅葉と砂ざらえが見どころで、砂絵の内部を見学できる年に一度の機会があります。
  • 冬:花は少ないものの、静かな松林と白砂青松の風景をじっくり味わえる季節といえます。

訪問アドバイス

  • 展望台までのルート選びは重要です。混雑期は山頂駐車場を避け、浴日館前駐車場から徒歩で上がるほうが結果的に早く着くことがあります。
  • 通行止め情報はドライブウェイや遊歩道で工事のため発生することがあるので、訪問前に観音寺市公式サイトを確認しておきましょう。
  • ライトアップの色は通常グリーンですが、期間限定でゴールドやブルーになることもあります。設備の都合で実施されない年もあるため、目当てにしている方は最新情報のチェックをおすすめします。
  • 砂ざらえのタイミングを狙えば、普段は立ち入れない砂絵の内部を見られます。開催時期は観音寺市のホームページや広報で発表されるので、気になる方はこまめに確認してください。
  • 周辺の温泉施設「琴弾廻廊」と組み合わせれば、砂浜散策の後に日帰り入浴でひと息つくこともできます。
  • のりあいバスの乗降ルールは少し独特です。フリー乗降制ですが国道11号線区間だけは指定場所以外での乗り降りができないので、事前に確認しておくと戸惑いません。

琴弾公園【まとめ】

琴弾公園は、銭形砂絵という唯一無二のランドマークを中心に、白砂青松の海岸、歴史ある神社仏閣、四季の花々までがコンパクトにまとまった公園です。

駐車場は3カ所とも無料なので気軽に立ち寄れますが、展望台へのルート選びだけは混雑期に少し工夫が必要になります。レンタカーを利用すれば、周辺の父母ヶ浜やこんぴらさんとあわせて西讃エリアをじっくり巡る旅程も組みやすくなるでしょう。

通行止めや砂ざらえの日程など最新の情報は、観音寺市公式サイト「名勝・琴弾公園」で確認するのが確実です。