◎大分駅から徒歩圏、府内城の面影を今に伝える「大分城址公園」

大分市荷揚町、大分市役所のすぐそばに広がる「大分城址公園」は安土桃山時代後期に築かれた府内城の城跡を整備した都市公園です。
「大分城」「荷揚城(にあげじょう)」「白雉城(はくちじょう)」といった別名でも親しまれ、2006年には日本100名城(94番)にも選ばれました。JR大分駅から徒歩圏内という好立地にありながら400年以上前の石垣や堀が今も静かにたたずんでいます。

府内城は1597年(慶長2年)、豊臣秀吉の家臣であった福原直高(長堯)が大分川河口付近に築城を始めたのが起こりとされています。「荷落」と呼ばれていた地名を縁起が悪いとして「荷揚」に改めたことが、荷揚城という別名の由来です。関ヶ原の戦い後に入封した竹中重利が4層の天守を築いて府内城と改称し、江戸時代を通じて府内藩の藩庁として機能しました。1743年(寛保3年)の大火で天守を失ってからは再建されず明治以降は県庁の設置や戦災を経て、1970年(昭和45年)に都市公園として市民に開放されました。

公園は常時開放(24時間)で入園無料。夜には城楼のライトアップも行われ、昼とはまた違う幻想的な表情を見せてくれます。この記事では、そんな大分城址公園の基本情報からアクセス、見どころ、季節ごとの楽しみ方まで詳しくご紹介します。

基本情報

  • 名称:大分城址公園(おおいたじょうしこうえん)/別名:大分城、荷揚城、白雉城
  • 所在地:大分市荷揚町4(74外)
  • 面積:約3.92ヘクタール
  • 開園時間:常時開放(24時間)。ライトアップは19:00〜22:00頃
  • 入園料:無料
  • 指定区分:大分県指定史跡(石垣・土塀・堀・現存櫓など)、大分市指定史跡
  • 日本100名城:94番に選定(2006年)
  • 都市公園としての供用開始:1970年(昭和45年)
  • お問い合わせ:097-537-5976(大分市公園緑地課)

アクセス

  • 徒歩:JR日豊本線「大分」駅(府内中央口・北口)から約10〜15分
  • バス:大分駅から「大分市役所合同新聞社前」下車、徒歩約1分
  • 車:東九州自動車道「大分IC」から約15分

市街地中心部の観光であれば、楽天トラベル(レンタカー)を借りて周辺の名所を効率よく回るのもおすすめです。

駐車場情報

  • 公園内には専用駐車場が基本的にありません(臨時・限定的に設けられる場合あり)
  • 近隣の「荷揚中央駐車場」など有料駐車場の利用が基本です
  • 府内城見学者向けに臨時の無料枠が設けられる場合もあるようですが、時期によって運用が異なるため事前に確認しておくと安心です
  • 大分市役所や大分県庁が隣接するエリアのため、平日日中は周辺駐車場が混み合いやすい点にも注意しましょう

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大分城址公園の見どころ

🏯 江戸時代から現存する貴重な建物

  • 本丸北西隅に建つ「人質櫓(ひとじちやぐら)」は1861年再建の二重櫓で、大分県指定史跡です
  • 西丸にある「宗門櫓(しゅうもんやぐら)」は1859年再建の平櫓で、城内側から見ると二重に見える珍しい造りをしています。こちらも県指定史跡です
  • 戦災や大火を免れて今に残るこれらの櫓は、府内城の姿を伝える貴重な建造物といえるでしょう

🌉 渡ることができる復元建造物

  • 「大手門(多聞櫓門)」は1945年の大分空襲で焼失したのち、1965年に外観が復元されました
  • 西丸と山里曲輪を結ぶ「廊下橋」は1996年に木造で復元され、実際に橋を渡って城内を歩くことができます
  • ほかにも二重櫓数棟や土塀が整備されており、当時の城郭の広がりを感じられます

🪨 かつての4層天守を偲ばせる天守台石垣

  • 1743年の大火で焼失した高さ約16mの4層天守の跡には、今も壮大な石垣が残されています
  • 堀・石垣・土塀が織りなす景観は水面に映り込み、海城として栄えたころの面影を強く感じさせます
  • かつては海に面していたことから、白い城壁が水面に映える姿が「白雉城」という別名の由来になったといわれています

⛩️ 松栄神社と隣接するアートプラザ

  • 旧山里丸跡には松栄神社が鎮座しており、歴史散策の合間に立ち寄れます
  • 公園に隣接する「アートプラザ」は建築家・隈研吾氏が設計に関わったことでも知られる文化施設で、城址公園とあわせて散策するのがおすすめです
  • 三の丸跡には大分県庁・大分市役所があり、周辺は大分市の行政・商業の中心地となっています

🎯 日本100名城スタンプとガイドツアー

  • 2006年に日本100名城(94番)に選定されており、スタンプは大手門や廊下橋付近で押すことができます
  • 園内には案内板が整備されているほか、ガイドツアーや歴史関連イベントも不定期で開催されています

🧩 2026年秋に開催されるインクルーシブ遊具体験会

  • 2026年10月4日(日)から11月3日(火)まで、公園西側広場でインクルーシブ遊具の体験会が開催されます
  • 開場時間は9:00〜17:00で、障がいの有無や身体能力の違いに関わらず誰もが遊べる遊具14基程度が設置される予定です
  • 10月10日には「グリーンスローモビリティ」の乗車体験会もあわせて予定されており、歴史散策とは違った角度から公園を楽しめる貴重な機会になりそうです

季節ごとのイベント・楽しみ方

🌸 春:堀沿いを彩る桜と花見の賑わい

堀沿いにはソメイヨシノが約60〜70本植えられており、例年3月下旬から4月上旬にかけて見頃を迎えます。石垣の上から見下ろす桜色の絨毯や、堀の水面に映る桜景色は多くの人を惹きつけ、花見シーズンは公園全体が賑わいます。過去には期間限定でバーベキューが可能だった実績もありますので、開催の有無は大分市公式サイトで最新情報を確認しておきましょう。

🌿 夏:歴史散策には涼しい時間帯を

市街地中心部の史跡公園らしく日陰が限られるため、夏場は朝夕の涼しい時間帯に散策するのがおすすめです。堀の水辺は多少の涼を感じさせてくれるスポットでもあります。

🍁 秋:ガイドツアーと歴史イベントの季節

気候が落ち着くこの時期は、ガイドツアーや歴史関連イベントが開催されやすい季節でもあります。2026年は10月から11月にかけてインクルーシブ遊具体験会も予定されており、家族連れで訪れる楽しみ方も広がっています。

❄️ 冬:ライトアップが際立つ静かな夜

空気が澄む冬は、19:00〜22:00頃に行われる夜間のライトアップが一段と美しく映える季節です。日中の歴史散策とはひと味違う、幻想的な城の姿を楽しめます。


訪問前に知っておきたいアドバイス

  • 専用駐車場がないことを前提に計画しましょう。近隣の有料駐車場を利用するか、大分駅からの徒歩・バスでのアクセスも検討してください
  • 桜の季節は特に混み合います。3月下旬〜4月上旬に訪れる場合は、時間に余裕を持って出かけましょう
  • 夜間のライトアップも狙い目です。19:00〜22:00頃に幻想的な城の景観を楽しめます
  • バリアフリー対応が充実しています。多機能トイレ(オストメイト対応・おむつ交換シートあり)や授乳室が完備されているため、小さな子ども連れでも安心です
  • 犬の同伴も可能です。愛犬とのお散歩コースとしても人気があります
  • アートプラザと合わせて回るのがおすすめです。隣接する文化施設とセットで巡ると、歴史と現代建築の両方を楽しめます

大分城址公園【まとめ】

大分城址公園は、府内城400年余りの歴史を伝える現存櫓や復元建造物、壮大な天守台石垣まで大分市街地の中心にいながら本格的な城歩きを楽しめる貴重なスポットです。

桜の名所としての顔や夜のライトアップ、そして2026年秋のインクルーシブ遊具体験会のような新しい取り組みまで、訪れるたびに違った魅力を発見できるでしょう。

専用駐車場が限られている点にだけ注意しつつ、JR大分駅からのアクセスの良さを活かして気軽に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。最新のイベント情報や整備状況については、大分市公式サイトで随時確認することをおすすめします。