◎日本三名園のひとつ「岡山後楽園」で江戸時代の風情を味わうガイド

岡山後楽園(おかやまこうらくえん)は、岡山県岡山市北区にある江戸時代を代表する大名庭園です。
水戸の偕楽園、金沢の兼六園と並ぶ「日本三名園」のひとつに数えられ国の特別名勝にも指定されています。

ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンでは最高評価の三つ星を獲得しており、国内だけでなく海外からも多くの旅行者が訪れる名庭園です。面積は約13〜14ヘクタール(約14万4千㎡)と広大で、旭川対岸に建つ岡山城を借景に取り入れた眺めが大きな見どころとなっています。

この記事では、岡山後楽園の歴史や見どころ、駐車場の詳しい情報、アクセスまで、これから訪れる方が知っておきたい内容をまとめました。

歴史

  • 1687年(貞享4年)、岡山藩2代藩主・池田綱政が家臣の津田永忠に命じて着工し、1700年(元禄13年)に一応の完成をみました
  • 藩主の「やすらぎの場」として造られ、賓客の接待にも用いられたと伝わっています。当初は「御後園(ごこうえん)」と呼ばれていました
  • 中国の古典『岳陽楼記』にある「先憂後楽(先に天下の憂いを憂い、後に天下の楽を楽しむ)」の精神にちなみ、1871年(明治4年)に「後楽園」と改称されました
  • 1884年(明治17年)には、池田家から岡山県へ名園保存を目的に譲渡されています。当初は「県庁付属地」として公開され、日没閉門などの決まりがある特別な扱いでした
  • 1934年の水害や1945年の戦災で大きな被害を受けましたが、江戸時代の絵図などに基づいて復旧され、ほぼ当時の姿をとどめています
  • 1952年に特別名勝に指定され、現在は国内外から高く評価される庭園として親しまれています

基本情報(2026年時点)

  • 住所:〒703-8257 岡山県岡山市北区後楽園1-5
  • 開園時間
    • 3月20日〜9月30日:7:30〜18:00(最終入園17:45)
    • 10月1日〜3月19日:8:00〜17:00(最終入園16:45)
    • 行事開催により変更される場合があります。年中無休です
  • 入園料
    • 大人(15〜64歳):500円、団体(20名以上)は400円
    • 65歳以上:200円、団体は160円
    • 高校生以下:無料(〜2027年3月31日までの試行中、入園時に生徒手帳等の提示が必要)
    • 障害者手帳・療育手帳・特定疾患等の受給者証をお持ちの方とその介護者1名は入園無料です
  • 共通券:岡山城とのセット800円、岡山城・林原美術館とのセット1,280円など、周辺施設とあわせて訪れる場合に便利な券もあります
  • 問い合わせ:086-272-1148

アクセス

  • JR岡山駅から:徒歩約25分、または路面電車(東山行き)「城下」下車、徒歩約10分。バスなら「後楽園前」下車すぐです
  • 車:山陽自動車道岡山ICから約20分ほどです

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駐車場の詳しい情報

  • 普通車は570台収容でき、料金は40分ごとに100円です
  • 大型車(バスなど、車高2.5m以上)は12台分あり、1日1回1,000円で利用できます
  • この駐車場は後楽園と岡山県立博物館の利用者専用です。それ以外の目的での駐車は控えるよう案内されています
  • 障害者手帳・療育手帳・特定疾患等の受給者証をお持ちの方とその介護者は、正門入園券売り場で手帳等と駐車券を提示すると駐車料金が無料になります
  • 桜や紅葉、幻想庭園(夜間ライトアップ)のシーズンは特に混雑しやすいため、時間に余裕を持って訪れることをおすすめします

特徴・見どころ

🏞️ 池泉回遊式庭園の構成

  • 広い芝生地(日本庭園では珍しい構成です)、池、築山、茶室、水路が巧みに配置され、歩きながら移りゆく景色を楽しめます
  • 全長約640mの「曲水」が園内を巡り、水の景色を随所に演出しています
  • 旭川対岸の岡山城を借景に取り入れた眺めは、後楽園ならではの構図でしょう

🏯 延養亭(えんようてい)

  • 藩主の居間として使われた建物で、通常は非公開ですが、年2回程度の特別公開が行われます

💧 沢の池(さわのいけ)

  • 園の中心に位置する大きな池で、島々や茶屋が点在し、園内でも特に絵になる景観が広がっています

⛰️ 唯心山(ゆいしんざん)・流店(りゅうてん)

  • 唯心山は築山からの眺望が美しいスポットで、園内全体を見渡せます
  • 流店は小川をまたぐようにつくられた休憩所で、涼をとりながら庭園を眺められる場所です

🍁 千入の森(ちしおのもり)

  • 紅葉の名所として知られ、秋には園内でも特に色づきの美しいエリアとなります

🌸 そのほかの見どころ

  • 梅林、桜、花菖蒲、蓮、茶畑など、季節ごとに異なる植物を楽しめます
  • タンチョウの園もあり、優雅に歩く姿を見られることもあるでしょう

季節の見どころ

  • 春:梅(2〜3月)、桜(3〜4月)、ツツジ、藤と、花の見頃が次々に訪れます。
  • 夏:花菖蒲や蓮が見頃を迎え、蓮の開花にあわせた「観蓮節」も開催されます。
  • 秋:千入の森を中心に紅葉が美しく色づきます。
  • 冬:雪景色や寒牡丹など、静けさの中に趣のある風景が広がります。

夜間特別開園「幻想庭園」(ライトアップ)も夏・秋などに実施され、昼間とは違った幻想的な雰囲気を味わえます。

訪問アドバイス

  • 岡山城とセットで訪れる:共通券を使えば、旭川を挟んで隣接する岡山城とあわせてお得に観光できます。
  • 延養亭の特別公開日をチェックする:通常非公開の藩主の居間は、公開日が限られるため事前に公式サイトで確認しましょう。
  • 幻想庭園は開催期間を確認してから:夜間ライトアップは季節によって開催時期が変わるため、訪問前に最新情報をチェックしてください。
  • 高校生以下の入園無料は試行期間に注意:2027年3月31日までの取り組みのため、それ以降は料金が変わる可能性があります。
  • 混雑期は開園直後の訪問がおすすめ:桜や紅葉、幻想庭園の期間は特に人出が多くなるので、朝早めの時間帯を狙うとゆったり散策できるでしょう。

岡山後楽園【まとめ】

岡山後楽園は、江戸時代から300年以上受け継がれてきた大名庭園の風情と岡山城を借景にした雄大な景観を一度に味わえる岡山観光の中心的なスポットです。

四季折々の花や紅葉、夜間の幻想庭園まで訪れる時期によってまったく違う表情を見せてくれるのも大きな魅力でしょう。岡山城とあわせてゆっくりと江戸の庭園文化に浸る時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

最新のイベント情報や入園料は、岡山後楽園 公式サイトでご確認いただけます。