◎白鳳城と忍者と俳聖が出会う城下町。伊賀市「上野公園」で歴史さんぽ

高さ約30mの見事な高石垣、優美な白い天守閣、そして忍者屋敷。三重県伊賀市の「上野公園(うえのこうえん)」は、藤堂高虎が築いた伊賀上野城を中心に、松尾芭蕉ゆかりの施設と忍者関連施設がぎゅっと詰まった、伊賀観光の中心地です。

公園そのものは入園無料・散策自由で、桜や紅葉の名所としても知られ、市民の憩いの場にもなっています。伊賀上野城、伊賀流忍者博物館、俳聖殿、芭蕉翁記念館、だんじり会館……見どころが徒歩圏内に集まっているので、半日〜1日かけてじっくり歴史と文化を楽しめるのが上野公園の魅力です。

基本情報

  • 名称:上野公園(うえのこうえん)
  • 住所:三重県伊賀市上野丸之内122-1
  • 公園自体の入園料:無料(各施設は個別に有料)
  • 公園の開放:終日・散策自由(各施設の開館時間は異なる)
  • 面積:約10.3ha
  • 国史跡「上野城跡」に指定
  • 問い合わせ:伊賀上野観光協会 0595-26-7788

園内の主な施設と料金・開館時間

  • 伊賀上野城(天守閣):9:00〜17:00(入館は16:45まで)、休館12月29日〜31日。料金は大人600円(団体30名以上500円)、小人300円(団体250円)
  • 伊賀流忍者博物館:平日10:00〜16:00(最終受付15:30)、土日祝10:00〜16:30(最終受付16:00)、休館12月29日〜1月1日。料金は大人(高校生以上)1,000円(団体900円)、小人(4歳〜中学生)700円(団体600円)。忍術実演ショーは別料金600円、手裏剣打ち体験は6枚300円
  • 芭蕉翁記念館:8:30〜17:00(入館は16:30まで)、休館12月29日〜1月3日ほか展示替え期間。料金は大人300円(団体200円)、こども(小学生〜高校生)100円(団体60円)、未就学児無料
  • だんじり会館:料金は大人500円、小人(4歳〜中学生)300円。上野天神祭のだんじり入替日・開催日・年末年始は休館
  • 俳聖殿:外観の見学は自由(内部は通常非公開、芭蕉忌の10月12日前後に公開)
  • お得な「三館共通券」(伊賀上野城・伊賀流忍者博物館・だんじり会館)もあり。単館ごとに回るよりお得になるので、複数施設を巡る予定なら各窓口で最新料金を確認してみてください

アクセス

  • 電車:伊賀鉄道「上野市駅」から徒歩約7〜10分
  • 車:名阪国道「上野東IC」または「中瀬IC」から約5〜10分

名阪国道から近く、伊賀盆地の中心部に位置するため、周辺の忍者スポットや観光施設と合わせて回るなら車移動が便利です。


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駐車場の情報

  • 公園周辺には「上野公園第1・第2・第3駐車場」「市営白鳳門駐車場」「だんじり会館駐車場」など複数の市営駐車場があります
  • 料金(いずれも1日1回につき、時間制限なし):普通自動車600円、マイクロバス1,200円、バス1,500円、二輪車200円
  • 台数の目安:上野公園第1駐車場 約47台、上野公園第2駐車場 約54台(第3駐車場・白鳳門駐車場などを含めると、周辺全体でさらに多くの台数を収容)
  • 市営白鳳門駐車場・だんじり会館駐車場は、公共交通機関の定期券を持ち日常的に利用する場合は無料になる制度があります(要問い合わせ)
  • このほか、「城北駐車場」(平日無料)、「駅前広場第1・第2駐車場」(1時間無料)、「ハイトピア伊賀地下駐車場」(30分無料)など、短時間の用事なら無料で使える駐車場も点在しています
  • 桜や紅葉のシーズン、上野天神祭の開催期間は周辺が大変混雑するため、時間に余裕を持って訪れるのがおすすめです
  • 駐車場の予約は受け付けておらず、係員の誘導に従って空いているスペースを利用する形式です

🏯見どころ

👑伊賀上野城(白鳳城)

  • 天正13年(1585年)に筒井定次が平楽寺跡に築城し、慶長16年(1611年)に築城の名手・藤堂高虎が大改修。高さ約30mの高石垣は大阪城と並ぶ日本有数の高さを誇ります
  • 当初の天守閣は暴風雨で倒壊し、江戸時代を通じて再建されないままでしたが、昭和10年(1935年)に川崎克氏が私財を投じて木造三層の模擬天守(伊賀文化産業城)として復興させました
  • その優美な姿から「白鳳城」と呼ばれ、黒澤明監督の映画『影武者』のロケ地にもなっています
  • 城内には藤堂家ゆかりの甲冑・武具、伊賀焼などが展示され、最上階からは伊賀の城下町を一望できます

🐦俳聖殿(国指定重要文化財)

  • 松尾芭蕉の生誕300年を記念し、昭和17年(1942年)に川崎克氏が私費を投じて建立
  • 設計は伊東忠太、地元棟梁・森本源吉により建築。旅姿の芭蕉を表現した木造檜皮葺の八角堂で、上層の丸屋根は旅笠、下層の八角屋根は蓑と衣、それを支える柱は杖と脚に見立てられています
  • 堂内には伊賀焼の芭蕉座像を安置し、命日にあたる10月12日の「芭蕉祭」で公開・献詠句の掲揚が行われます
  • 平成22年(2010年)に国の重要文化財(建造物)に指定されました

📖芭蕉翁記念館

  • 俳聖・松尾芭蕉を顕彰する事業の一環として昭和34年(1959年)、神部滿之助氏の篤志寄付により建てられました
  • 館内の芭蕉文庫には、芭蕉の真蹟をはじめ近世から現代に至る連歌俳諧の資料を多数収蔵し、企画展も定期的に開催
  • 初夏には前庭の池にカキツバタが咲き、庭園越しに眺める景色も見どころです

🥷伊賀流忍者博物館(忍者屋敷)

  • どんでん返しや隠し階段などの仕掛けを備えた「からくり忍者屋敷」、忍具や忍術書を展示する忍者資料館からなる体験型施設
  • 忍術の実演ショー(別料金)や、本物の手裏剣を使った手裏剣打ち体験も人気
  • 忍者衣装での記念撮影や、隣接するだんじり会館での忍者衣装レンタルと組み合わせて楽しむ人も多いスポットです

🎊だんじり会館

  • 国指定重要無形民俗文化財・ユネスコ無形文化遺産の「上野天神祭」で巡行する絢爛豪華なだんじり実物3基と、全国的にも珍しい鬼行列のレプリカを常設展示
  • 300インチの3面マルチスクリーンで、祭りの臨場感あふれる映像と音響を体感できます
  • 「地場産買物処」は入館無料で、伊賀上野の郷土色豊かなお土産を購入可能

🌳内堀・石垣・広場でのんびり散策

  • 本丸広場からは、藤堂高虎が築いた高石垣を間近に眺めることができ、展望台のようにも利用されています
  • 内堀沿いや芭蕉翁句碑(10基)が点在する小道は、四季の樹木や草花を感じながらの散策にぴったりです
  • 伊賀焼に関する展示・販売スポットも園内に点在しています

🎉季節イベント

  • 🌸桜(3月下旬〜4月中旬):天守閣周辺に約400〜600本のソメイヨシノが咲き誇り、3月中旬から約1か月間、天守閣と本丸広場の桜がライトアップされます(22時頃まで)
  • 🍁紅葉(11月中旬〜下旬):俳聖殿や天守閣と紅葉が織りなす景色が美しく、写真映えするスポットとして人気です
  • 🏮上野天神祭(10月):2026年は10月23日(金)〜25日(日)に開催予定。だんじり行事や鬼行列が城下町を練り歩く、伊賀地方最大級の祭礼です
  • 🎋芭蕉祭(10月12日):芭蕉の命日に合わせて俳聖殿で行われ、伊賀焼の芭蕉座像が公開されます
  • ※イベントの日程・内容は変更される場合があるため、訪問前に伊賀上野観光協会などで最新情報を確認することをおすすめします

🍃四季まとめ

  • 春:約400〜600本のソメイヨシノが天守閣を彩り、ライトアップされた夜桜も楽しめる、一年で最も賑わうシーズンです。
  • 夏:緑濃い園内は木陰も多く、忍者博物館やだんじり会館など屋内施設で涼みながら過ごすのにも向いています。
  • 秋:11月中旬〜下旬の紅葉に加え、10月には上野天神祭と芭蕉祭が続けて開催され、一年で最も文化行事の多い季節です。
  • 冬:観光客が少なく落ち着いて散策できる一方、12月29日〜1月上旬は各施設が休館となるため、訪問時期には注意が必要です。

訪問アドバイス

  • 休館日を要確認:伊賀上野城・忍者博物館・芭蕉翁記念館・だんじり会館はそれぞれ休館日や開館時間が異なります。目当ての施設は事前に公式サイトでチェックしましょう。
  • セット券の活用:伊賀上野城・忍者博物館・だんじり会館は3館共通券があり、複数施設を回るならお得になります。最新料金は各施設窓口で確認を。
  • 駐車場は複数から選択:上野公園周辺の市営駐車場はいずれも1回600円ですが、城北駐車場(平日無料)やハイトピア伊賀地下駐車場(30分無料)など無料枠のある駐車場も点在しています。
  • 桜・紅葉シーズンと祭りの日程に注意:花見シーズンや上野天神祭(10月23〜25日)の期間中は特に混雑するため、公共交通機関の利用や早めの到着がおすすめです。
  • 歩きやすい靴で:石垣沿いの高低差や砂利道もあるため、天守閣や本丸広場を巡るならスニーカーなど歩きやすい靴がおすすめです。
  • 上野運動公園と混同注意:市内には「上野運動公園」というスポーツ施設もありますが、伊賀上野城のある歴史公園「上野公園」とは別の施設です。

上野公園(伊賀市)【まとめ】

上野公園は、藤堂高虎の高石垣が今も残る伊賀上野城を中心に、俳聖殿や芭蕉翁記念館、伊賀流忍者博物館、だんじり会館まで、伊賀の歴史と文化がコンパクトに詰まった公園です。

公園自体は入園無料で散策でき、桜や紅葉の名所としても親しまれているので季節を変えて何度も訪れたくなるスポットといえるでしょう。伊賀忍者と俳聖・松尾芭蕉、そして城下町の風情を一度に味わえる、伊賀市観光には欠かせない拠点です。

各施設の料金・開館時間・イベント日程は変更される場合があるため、訪問前に伊賀上野観光協会や各施設の公式サイトで最新情報をご確認ください。

伊賀上野観光協会「上野公園」のページはこちら