◎大山を背景に約1,000羽のコハクチョウが越冬する「米子水鳥公園」

米子水鳥公園は鳥取県米子市にある国内有数の野鳥観察スポットです。
中海(鳥取県・島根県にまたがる汽水湖)の北東岸に位置し、ラムサール条約登録湿地「中海」の一部であり、国指定鳥獣保護区にも指定されています。国内で確認された野鳥の約40%の種類が記録される、山陰屈指の生息地といえるでしょう。

もともとは戦後の中海干拓事業によって浅瀬が失われ、コハクチョウなどの塒(ねぐら)が減少の危機にありました。それを憂えた市民運動によって保護と観察の場として整備されたのが、この公園の始まりです。
干拓地の一部を活かした人工湿地公園として、水鳥が安心して暮らせる環境を維持しながら、人が自然とふれあえる施設として運営されています。
2005年には中海の一部としてラムサール条約に登録され、2025年10月には開園30周年を迎えました。さらに2026年3月17日には、環境省の「自然共生サイト」にも正式に認定されています。

入園は無料。西日本最大級となる約1,000羽規模のコハクチョウの集団越冬地としても知られ、大山を背景にした水鳥の群れは圧巻の一言です。この記事では基本情報からアクセス、見どころまで詳しくご紹介します。

基本情報

  • 所在地:鳥取県米子市彦名新田665
  • 面積:約28.8ha(うち「つばさ池」約17ha)
  • 開園:1995年10月22日
  • 分類:都市公園(湿地公園・バードサンクチュアリ)
  • 管理:公益財団法人 中海水鳥国際交流基金財団
  • 開園・開館時間:4〜10月 9:00〜17:30/11〜3月 土日祝7:00〜17:30・平日9:00〜17:30
  • 休園・休館日:毎週火曜日(祝日の場合は翌日)、祝日の翌日(土日を除く)、12月29日〜1月3日(元旦〜3日は臨時開館の場合あり)
  • 問い合わせ:TEL 0859-24-6139

料金

  • 入園:無料
  • ネイチャーセンター入館料:大人310円(15名以上の団体・外国人は200円)、中学生以下無料
  • 70歳以上や障がい者手帳保持者などは免除の対象になります
  • 年間パスポート:約1,500円(記名式)

アクセス

  • 車:山陰自動車道「米子南IC」から約15分、米子自動車道「米子IC」から約20分
  • 米子鬼太郎空港から約15分
  • バス:JR米子駅から日ノ丸バス内浜線「下葭津」行きで約20分、「乗越」下車徒歩約20分(距離があるため注意しましょう)
  • タクシー利用が便利な場合もあります


大山や皆生温泉とあわせて巡るなら、楽天トラベル(レンタカー)の利用も便利でしょう。

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🅿️ 駐車場情報

  • 正門駐車場(乗用車40台)、第1駐車場(バス5台・乗用車50台)、第2駐車場をあわせて合計100台超が利用できます
  • いずれも無料で利用可能です

見どころ

🦢 冬(11〜3月が最盛期)

  • 西日本最大級の集団越冬地として、約1,000羽規模のコハクチョウが飛来します
  • 国の天然記念物であるマガン・ヒシクイのほか、各種カモ類、オジロワシなどの猛禽類も観察できます
  • コハクチョウは日中は近隣の水田地帯で採食するため、園内で姿を見られるのは主に早朝と夕方です。近年は12月頃に採食地近くへねぐらを移すこともあるため、11月中の観察がおすすめとされています

🐣 春〜夏

  • カルガモの親子やサギ類、オオヨシキリなど、繁殖期を迎えた鳥たちの姿が楽しめます
  • カイツブリやバンの子育て、たくさんのイトトンボなど、水辺ならではの生き物の営みも観察できるでしょう

🦅 通年の見どころ

  • 年間を通じて100種類以上、最大約1万羽の野鳥が飛来・生息しています
  • 背景に大山がそびえる絶景の中で観察できるのも、この公園ならではの魅力です
  • 公園内の大半は立ち入り禁止の保護区となっており、観察は指定エリアから行います

🔭 ネイチャーセンター

  • 3方向がガラス張りの観察ホールを備え、望遠鏡・双眼鏡の無料貸出やエアコンも完備しています
  • 鳥の剥製展示やミュージアムショップもあり、解説員による案内も受けられます
  • 桟橋や観察広場からも野鳥を間近に楽しめ、彦名東橋の観察広場は常時無料で利用できます

四季のまとめ

  • 春:カルガモの親子やサギ類が現れ始め、繁殖期の賑やかな鳴き声が公園を満たします
  • 夏:カイツブリやバンの子育て、オオヨシキリの声、イトトンボなど、湿地ならではの生き物観察が楽しめます
  • 秋:渡り鳥のシーズンが始まり、11月頃からコハクチョウの飛来が見られるようになります
  • 冬:約1,000羽規模のコハクチョウの集団越冬が最大の見どころです。大山を背景にした景観は一年で最も圧巻でしょう

訪問アドバイス

  • コハクチョウは早朝・夕方が狙い目:日中は採食地に出かけているため、園内での観察は早朝か夕方がおすすめです
  • 11月中の訪問がおすすめ:12月頃にねぐらを移すことがあるため、確実にコハクチョウを見たい場合は11月中の来園を検討しましょう
  • 保護区内は立ち入り禁止:公園の大半は野鳥保護区のため、必ず指定された観察エリアから見学してください
  • バリアフリー対応あり:スロープが整備されているため、車いすやベビーカーでも安心して利用できます
  • 公式サイトで最新情報を:鳥の飛来状況やライブ映像、ブログが随時更新されているため、訪問前にチェックすると当日の楽しみが広がります

米子水鳥公園【まとめ】

米子水鳥公園は市民運動によって守られた干拓地の一角に、西日本最大級のコハクチョウ越冬地が息づく山陰屈指のバードサンクチュアリです。

大山を背景に約1万羽もの野鳥が飛来する光景はバードウォッチング初心者から上級者まで満足できる迫力があります。2026年には環境省の自然共生サイトにも認定され、その保全活動が国にも正式に認められました。冬の早朝や夕方に訪れれば、コハクチョウたちが群れる幻想的な瞬間に出会えるかもしれません。

最新の鳥情報や開館状況は、公式サイト「米子水鳥公園」または電話(0859-24-6139)でご確認ください。