◎防災機能とイルカ・クジラの大型遊具を兼ね備えた芝生公園——弥右衛門公園

高知県高知市高そねにある「弥右衛門公園」は、正式名称を「MARUTAKAぼうさいひろば弥右衛門公園」という、ネーミングライツによって現在の名前が付けられた大規模な近隣公園です。面積は約4ha、2020年6月15日に全面開園しました。
南海トラフ地震への備えとして緊急避難場所・活動拠点の機能を持たせた防災公園でありながら、広々とした芝生と大型遊具を備えた遊び場としても、親子連れに絶大な人気を誇っています。高知市内では城西公園に次ぐ規模の芝生公園とされ、休日は多くの家族連れで賑わう定番スポットです。

この公園は弥右衛門土地区画整理事業の一環として計画され、2011年から整備が始まりました。高知自動車道・高知ICや高知赤十字病院に近い立地で、周辺は津波浸水想定区域にあたるため、園内は丘状に盛土されています。もっとも高い場所にある展望広場は海抜約4.6mで、災害時には約400㎡の臨時ヘリポートとしても機能する設計です。
園内は8つの広場に分かれており、それぞれ違った目的で使い分けられるようになっています。県立弓道場も敷地内に併設されています。

この記事では、駐車場やアクセスの詳しい情報から見どころ、現地で実際に起きている課題まで、初めて弥右衛門公園を訪れる方に役立つ情報をまとめました。子どもとのお出かけ先探しの参考にしてください。

基本情報

  • 名称:弥右衛門公園(やえもんこうえん)/正式名称:MARUTAKAぼうさいひろば弥右衛門公園
  • 所在地:高知県高知市高そね12-1
  • 面積:約4ha
  • 開園:2020年(令和2年)6月15日に全面開園
  • 利用:基本的に自由利用、無休
  • 入園料:無料
  • 注意事項:ゴミは持ち帰り、犬はリード必須(フンは持ち帰り)、火気使用禁止、車両の園内乗り入れは禁止です
  • 問い合わせ:高知市都市建設部みどり課 TEL 088-823-9469、高知市都市整備公社公園維持課 TEL 088-855-3600

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駐車場について

駐車場は無料で、身体障がい者用2台を含めた34台分が用意されています。東西2カ所に出入口があり、24時間出入り可能です。

  • 台数自体は決して少なくないのですが、実はこの駐車場、開園から5年以上にわたって「いつも車でいっぱい」という状態が続いていることが地元紙でも報じられています。理由は公園の人気だけではなく、早朝の時点ですでに多くの車が停まっているという実態があるためです。高知市議会でもこの問題が取り上げられており、土曜の朝7時台にはすでに空きが数台しかなく、翌日も同様の状況が続いていたという報告もあります。
  • 高知市は啓発看板の設置や個別の注意喚起を行っていますが、効果は限定的とされ、現在も利用状況の調査や対策が続けられています。純粋に公園で遊ぶ目的で訪れる方は、朝の早い時間帯やイベントとかぶらないタイミングを選ぶと、比較的停めやすいでしょう。
  • 24時間出入り可能という特性上、車中泊の利用も見られるようです。近くにコンビニや温浴施設もあるため、車中泊スポットとして紹介されることもありますが、あくまで公園利用者への配慮を優先したマナーを心がけてください。

アクセス

  • 所在地:高知県高知市高そね12-1(スシロー高知インター店など商業施設が並ぶ道沿いの北側、久万川沿い)
  • 車:高知自動車道・高知ICから約3分(約2km)と近く、JR高知駅からも約6分です
  • 徒歩:JR薊野駅から約14分です

高知ICのすぐそばという抜群の立地なので、レンタカーで高知市内を巡る旅の途中に立ち寄りやすいスポットです。桂浜や高知城など他の観光地とあわせて周遊するなら、楽天トラベル(レンタカー)で高知市内の店舗を調べてみてください。

弥右衛門公園の特長

🐬イルカとクジラの大型複合遊具「わんぱく広場」

  • 6〜12歳向けに整備されたエリアで、イルカが跳ね、クジラが泳ぐデザインの青い大型複合遊具が目印です。すべり台やアスレチック要素が詰め込まれており、駐車場からでもすぐに見つけられるほどの存在感があります。
  • 休日は多くの子どもたちで賑わうため、見通しが悪くなる場面もあります。お子さんが車の間から飛び出さないよう、周囲への注意も忘れずに。

🧸幼児も安心の「ちびっこ広場」

  • 1〜6歳向けの遊具がそろうエリアで、わんぱく広場よりも小さな子ども連れの家族が安心して利用できます。
  • 隣接する場所には後述の耐震性貯水槽もあり、防災公園としての機能を間近に感じられる配置になっています。

🚁災害時はヘリポートになる「展望広場」

  • 園内でもっとも標高が高い場所にあり、海抜は約4.6mです。平常時は見晴らしのよい展望スポットとして利用できます。
  • 災害時には約400㎡の臨時ヘリポートとして機能する設計になっており、防災公園としての本質的な役割を担うエリアです。

💪体を鍛える「マッスル広場・健康広場」

  • 体力増進や健康維持を目的とした運動遊具が設置されており、子どもだけでなく大人も体を動かせるエリアです。

🌸季節を感じる「さくら広場」

  • 桜を中心に植樹されたエリアで、春には花見を楽しむ人の姿も見られます。防災公園としての機能だけでなく、季節の移ろいを感じられる空間にもなっています。

🏀多目的に使える「多目的広場」・「イベント広場」

  • 多目的広場ではバスケットボールなど、体を動かすアクティビティが楽しめます。
  • イベント広場は各種イベントに利用できる開けたスペースで、地域の催しの会場としても活用されています。

🏹県立弓道場

  • 公園の敷地内には県立弓道場も併設されており、弓道という日本の伝統競技に触れられる施設としての一面も持っています。

🛡️見えないところで支える防災施設

  • 耐震性貯水槽には、6,000人が3日間過ごすために必要な飲料水が確保されています。普段は目立たない存在ですが、いざという時の安心につながる設備です。
  • 災害時貯留型トイレやかまどベンチも整備されており、公園全体が災害時の生活拠点として機能するよう設計されています。
  • 丘状の地形そのものが津波対策を兼ねているため、「なぜ平地ではなく盛土になっているのか」と疑問に思ったら、この防災上の理由を思い出してみてください。

訪問アドバイス

  • 駐車場の混雑は覚悟しておきましょう。休日は朝早い時間帯からすでに埋まっていることが多いため、遊具目当てで訪れるなら開園直後を狙うのが得策です。
  • 車両の園内乗り入れは禁止です。駐車場に停めてから徒歩で移動する動線を意識してください。
  • 犬の散歩を楽しみたい方は、リードの着用とフンの持ち帰りを徹底しましょう。
  • 火気の使用は禁止です。バーベキューなどを予定している場合は別の施設を検討する必要があります。
  • 周辺の商業施設も活用できます。スシロー高知インター店をはじめとした店舗が近くに並んでいるので、公園遊びの前後に食事や買い物を済ませるのに便利です。
  • 防災学習の場としても訪れる価値があります。耐震性貯水槽やヘリポートなど、実際の防災設備を子どもと一緒に見て回れば、遊びながら防災意識を高めるきっかけになるでしょう。

遊びと備え、ふたつの顔を持つ公園

弥右衛門公園は休日の賑わいを見ているとただの人気公園に見えますが、その足元には南海トラフ地震への備えという切実な目的が埋め込まれています。

イルカとクジラの遊具で子どもたちが歓声を上げるすぐそばに、6,000人分の飲料水を蓄える貯水槽が静かに控えている、そんな二面性がこの公園の面白さといえるでしょう。

駐車場の混雑という課題を抱えながらも、高知ICのすぐそばという立地の良さは変わりません。最新情報は高知市の公式ホームページで確認してください。