◎博多湾と玄界灘に挟まれた砂州で一日中遊べる——海の中道海浜公園
福岡県福岡市東区にある「海の中道海浜公園」は、博多湾と玄界灘に挟まれた砂州状の地形「海の中道」に広がる国営公園です。東西約6kmという細長い敷地に、計画面積約539.4ha(供用面積は約350ha、令和7年3月時点で計画の約65%)という広大な公園が展開しています。全国で5番目に開設された国営公園で「緑の樹林」「碧い海」「輝く太陽」を基本コンセプトに整備が進められてきました。
この場所の歴史は戦時中にさかのぼります。昭和18年(1943年)に西戸崎飛行場として開設され、戦時中は海軍基地、戦後は米軍博多基地(キャンプ博多)として使われていました。昭和47年(1972年)に米軍から返還されると、豊かな自然環境と北部九州のレクリエーション需要を踏まえて公園化が決まり、昭和56年(1981年)10月20日、西口広場・大芝生広場・動物の森を含む約59haで一部開園。その後も少しずつ区域を広げながら、現在の姿になっています。
基本情報
- 名称:海の中道海浜公園(うみのなかみちかいひんこうえん)
- 所在地:福岡県福岡市東区大字西戸崎18-25
- 面積:計画面積約539.4ha(供用面積約350ha)
- 開園:昭和56年(1981年)10月20日一部開園
- 開園時間:3月1日〜10月31日は9:30〜17:30、11月1日〜2月末日は9:30〜17:00。入園は閉園1時間前まで、動物の森・ドッグランは閉園30分前までです
- 休園日:12月31日・1月1日、特定期間の毎週火曜日など(最新の休園日は公式カレンダーで確認してください)
- 入園料:大人(15歳以上)450円(団体290円)、シルバー(65歳以上)210円、中学生以下無料
- 2日通し券:大人500円、シルバー250円
- 年間パスポート:大人4,500円、シルバー2,100円(他の国営公園でも利用可)
- 入園料の支払いは現金のみです。障がい者手帳等の提示で減免があります
駐車場について
駐車場は西駐車場、ワンダーワールド駐車場、海の中道駅口駐車場、光と風の広場駐車場、マリンワールド駐車場の5カ所に分かれ、合計で約3,600台という規模を誇る。目的地に応じて使い分けられるのが特徴で、入庫後30分以内は料金が発生しない。
- 料金は普通車600円、二輪車300円、大型車1,600円(車高2.7m以上、車体総重量8t以上、最大積載量5t以上、乗車定員30名以上のいずれかに該当する車両)。2024年2月に改定された金額で、以前の普通車530円から600円に引き上げられている。
- 当日中であれば、西駐車場・ワンダーワールド駐車場・海の中道駅口駐車場・光と風の広場駐車場・マリンワールド駐車場の間を移動できる。出庫時に発行されるサービス券を、移動先の駐車場で駐車券と一緒に精算機へ入れる仕組みだ。
- サンシャインプールを利用する場合は、西駐車場・ワンダーワールド駐車場・海の中道駅駐車場が便利。各入口からプールまでシャトルバスも運行されている。
- マリンワールド駐車場は水族館専用というわけではなく公園エリアの駐車場としても使えるが、こちらを利用すると公園ゲートでの年間パスポート割引や手帳割引は適用されない点に注意が必要だ。
- 「まごころ駐車場利用証」を持っている人は、係員に写真を提示すれば普通車600円が300円に割引される。
- 駐車場への入庫は閉園時間の1時間前までに済ませておく必要がある。
アクセス
- 電車:JR香椎線「海ノ中道駅」下車すぐ(博多駅から鹿児島本線で香椎駅乗り換え、約30〜40分)
- 船:ベイサイドプレイス博多埠頭やシーサイドももちから「うみなかライン」や市営渡船で約15〜20分
- バス:西鉄バス「マリンワールド海の中道」バス停など
- 車:福岡都市高速アイランドシティ出入口から約10〜15分
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見どころ
一年中花に出会える園内
季節ごとに違う花景色が広がるのがこの公園の大きな魅力だ。春は約100万本のネモフィラが咲く花の丘をはじめ、サクラやチューリップも見頃を迎える。初夏から夏にかけてはバラ園が主役となり「うみなかバラまつり」が開かれる。秋になるとコスモスやコキアが色づき、フラワーミュージアムや虹の花壇も一年を通じて彩りを添えている。「海の中道フラワーピクニック」「うみなか*はなまつり」といった季節イベントも定番だ。
動物の森
約50種・500点の動物が自然に近い環境で暮らす自然動物園。カピバラ、カンガルー、リスザル、フラミンゴなどが中心で、ふれあいコーナーも用意されている。柵越しではなく、開放的な空間で動物たちの姿を眺められるのが特徴だ。
ワンダーワールド
ゴーカートやミニSL、巨大トランポリン「くじらぐも“ふわんポリン”」など、体を動かして遊べる施設が集まったエリア。家族連れの子どもたちに特に人気が高い。
サンシャインプール(夏季限定)
例年7月上旬から9月上旬にかけて営業する、西日本最大級のレジャープール。流水プール、ドラゴンスライダーなどのウォータースライダー、幼児用プールなど6種類のプールがそろっており、こちらは入園料とは別料金になる。
光と風の広場
2022年3月15日にオープンした滞在型レクリエーション拠点。「憩う・学ぶ・遊ぶ」をテーマに、球体テントなどの宿泊施設、巨大アスレチックタワー「シー・ドラグーン」、乗馬体験、レストランなどがそろっている。日帰りだけでなく宿泊しながら楽しめるのが新しい点だ。
大芝生広場
約24haという広さを持つ芝生エリアで、ピクニックにうってつけの空間。走り回ったりレジャーシートを広げたりと、思い思いの過ごし方ができる。
そのほかの施設
ドッグラン、デイキャンプ場・バーベキュー施設、ボランティア活動拠点にもなっている環境共生の森「みらいの森」、約12kmのサイクリングコース、園内バス、ディスクゴルフ、木工作や野鳥観察といった自然体験プログラムなど、遊びの選択肢は幅広い。レンタサイクルは大人3時間600円が目安で、季節によっては1日券も用意される。電動キックボードも利用できる。
周辺施設
隣接するマリンワールド海の中道は、九州の海をテーマにした水族館でイルカ・アシカショーが人気。オーシャンビューホテルのザ・ルイガンズ、マリンアクティビティが楽しめるマリーナ、海の中道青少年海の家も近くにある。西戸崎の市街地や、金印の出土地として知られる志賀島へのアクセスも良好で、周辺一帯を巡る「うみなかたび」というスタイルの旅も提案されている。
訪問アドバイス
- 駐車料金を節約したいなら、まごころ駐車場利用証や年間パスポートの割引を活用したい。ただしマリンワールド駐車場利用時は公園側の割引が使えない点は覚えておいたほうがいい。
- サンシャインプール目当てなら、西駐車場・ワンダーワールド駐車場・海の中道駅駐車場のいずれかを選ぶとシャトルバスで移動しやすい。
- 花の見頃は年によって前後する。訪問前に公式サイトの開花状況ページをチェックしておくと安心だ。
- 敷地が非常に広いため、目的地を絞ってから訪れるか、園内バスやレンタサイクルの利用も検討したい。
- 光と風の広場での宿泊を組み合わせれば、一日では回りきれない広大な公園をじっくり楽しめる。
まとめ
海の中道海浜公園は、花・動物・水遊び・宿泊まで一通りそろった九州でも屈指のスケールを誇る国営公園だ。
戦争の記憶を残す土地が、今では家族連れの笑顔があふれる場所に生まれ変わっている点も興味深い。広すぎるがゆえに一度で全部を回るのは難しいので、目的を絞って何度も通うくらいの気持ちで計画を立てるとちょうどいい。
開花情報や混雑予想、最新のイベントスケジュールは、海の中道海浜公園 公式サイトで確認してから出かけよう。
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