◎渓流と石仏、そうめん流しが待つ慈眼寺公園
鹿児島市下福元町にある慈眼寺公園は和田川の渓流と緑に包まれた公園で、かつてこの場所には「慈眼寺」というお寺がありました。飛鳥時代、百済からやってきた名僧・日羅が開いたと伝わり、その後は島津氏の篤い信仰を受けて坊津の一乗院、志布志の宝満寺と並ぶ「薩摩三ヶ寺」のひとつとして栄えたそうです。ところが明治2年の廃仏毀釈で取り壊されてしまい、今はその跡地が公園になっています。
入り口に立つ仁王像や園内あちこちに残る石仏たちがかつてここにお寺があったことを静かに物語っています。
西国八十八ヶ所の石仏の一部も含まれているとのことで、渓流沿いの遊歩道を歩いていると苔むした石橋とともにふっと目に留まります。
昭和になって本格的に公園として整備され、今では鹿児島市の指定文化財である慈眼寺跡を含む自然公園として親しまれています。
この公園の名物といえば、やはりそうめん流し。桜島の噴火をイメージしたという「噴流型」の仕掛けで、鹿児島らしさを感じながら涼をとれます。春はネモフィラや桜、秋はコスモスや紅葉と、季節の花もひととおり楽しめる公園です。
基本情報
- 住所:鹿児島県鹿児島市下福元町3810(そうめん流しは3785-1付近)
- 入園料:無料
- 開園時間:通年・24時間開放
- 電話:099-216-1366(鹿児島市公園緑化課)、そうめん流し 099-268-2504
アクセス
- 電車:JR指宿枕崎線「慈眼寺駅」から徒歩約10〜15分
- バス:市バス「慈眼寺公園前」または「慈眼寺さくら広場前」下車すぐ
- 車:指宿スカイライン「谷山IC」から約10分
電車の場合は駅から少し歩きますが、車ならインターから近いのでレンタカーで訪れる方も多いようです。楽天トラベル(レンタカー)
駐車場について
駐車場は無料で、公園全体では約150〜260台ほど停められる規模です。障害者用のスペースもあります。台数に幅があるのは、公園内のいくつかの場所に分かれて駐車場が設けられているためで、目的地によって停める場所を選べるようになっています。
花の広場やさくら広場の近くと、そうめん流しの店舗に近い場所とでは、駐車場の位置が変わってきます。そうめん流し目当てで来る場合は、そちらに近い駐車場を目指したほうが荷物を運ぶ手間も少なくて済みます。逆に渓流沿いの遊歩道を散策したい方は、自然遊歩道の入り口に近いところに停めるとよいでしょう。
桜の時期やそうめん流しが最も賑わう夏休み、そしてコスモス・紅葉の見頃となる秋は、休日の昼前後にかなり混み合います。特にそうめん流しの営業時間である10時から18時ごろまでは、ランチタイムをはさんで駐車場の出入りが激しくなるので、早めの時間に着いておくと停めやすいでしょう。平日であれば比較的落ち着いていることが多いです。
そうめん流しの定休日である毎月第2・第4水曜日は、駐車場自体もいつもより空いている印象があります(夏休み期間中は営業している場合もあるので確認が必要です)。花見や紅葉狩りだけが目的で、そうめん流しには寄らないという方は、こうした定休日を狙って訪れるのもひとつの手です。
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見どころ
渓流沿いの自然遊歩道
和田川に沿って整備された遊歩道は、苔むした石橋や点在する石仏を眺めながら歩ける、この公園らしい散策路です。木々に囲まれているので夏でも比較的涼しく、水音を聞きながらゆっくり歩けます。
花の広場・さくら広場
春は菜の花とネモフィラが3月下旬から4月上旬にかけて咲き、同じ時期に約170本の桜も見頃を迎えます。秋になるとコスモスが10月下旬から11月上旬に、紅葉は11月下旬から12月上旬にかけて楽しめます。花の入れ替わりを見ていると、一年を通して何度でも訪れたくなる場所です。
芝生広場
開放的な芝生が広がっていて、お弁当を広げたり子どもを走らせたりするのにちょうどいい場所です。遊具や水遊びができるスポットもあり、家族連れの姿がよく見られます。
そうめん流し
谷山観光協会が直営しているそうめん流しで、桜島の噴火をイメージしたという「噴流型」の装置が名物です。そうめんだけでなく、じゃんぼ餅やマスの塩焼きが付いた定食も用意されています。営業は例年3月中旬から10月末までで、時間は10時から18時ごろ(10月は少し早めに終わることがあり、最終入店の目安はだいたい閉店の1時間前です)。定休日は毎月第2・第4水曜日ですが、夏休み期間はこの限りではないこともあります。
周辺の見どころ
公園のそばには鹿児島市立ふるさと考古歴史館があり、この地域の歴史をもう少し深く知りたい方にはおすすめです。懐良親王を祀る谷山神社も近く、あわせて足を延ばす人も多いようです。アジサイの壁と呼ばれる撮影スポットもあり、梅雨時期にはこちらを目当てに訪れる人もいます。
季節ごとの楽しみ方
春は桜とネモフィラが同時期に咲くので、花見と青い絨毯のような景色を一度に楽しめます。夏はそうめん流しが本番を迎え、木陰の遊歩道で涼を取りながら過ごすのにぴったりです。秋はコスモスから紅葉へと移り変わる様子をゆっくり見て回れますし、冬は人も少なく、静かな渓流の音を聞きながら歩くのに向いています。
訪れる前に知っておきたいこと
- そうめん流しは営業期間・定休日があるので、目当てにしている場合は事前に確認しておくと安心です
- 桜や紅葉のシーズンは休日の昼前後が混みやすいので、時間に余裕を持って出かけましょう
- 渓流沿いは足元が湿っていることもあるので、歩きやすい靴がおすすめです
- 駐車場は複数箇所に分かれているので、目的地に近い場所を選ぶと移動が楽になります
まとめ
慈眼寺公園は、かつての薩摩三ヶ寺のひとつという歴史の重みと四季折々の花、そして夏の風物詩であるそうめん流しが同居する少し欲張りな公園です。
渓流沿いをのんびり歩いてから、そうめん流しで一息つく。そんな一日の過ごし方ができるのも、この公園ならではだと思います。
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- 鹿児島市 公園
