◎宍道湖を望む丘で古代を体感する「島根県立古墳の丘古曽志公園」完全ガイド

島根県立古墳の丘古曽志公園(しまねけんりつ こふんのおか こそしこうえん)は、島根県松江市古曽志町にある史跡公園です。宍道湖北岸の丘陵地に位置し、1985年(昭和60年)の住宅地造成中に発見された古墳群を保存・復元整備して、1991年(平成3年)4月にオープンしました。

園内には古墳が13基と窯跡が1基あり、そのうち2基の古墳と窯跡はレプリカ、残る11基は当時のものに修復を加えた「生古墳」として保存されています。
古代の権力者たちが眠っていた丘で、宍道湖を望む景色とともに歴史散策を楽しめる家族連れにも人気のスポットです。

この記事では、公園の見どころや歴史的な背景、駐車場の詳しい場所、アクセスまで、これから訪れる方が知っておきたい情報をまとめました。

基本情報

  • 住所:〒690-0151 島根県松江市古曽志町562-1
  • 開園時間:9:00〜17:00頃(施錠は17:30頃。季節や管理状況により変動する場合があります)
  • 休園日:なし(年中無休)
  • 入園料:無料
  • 野外ステージ利用料:有料(入場料を徴収する場合は約1,910円/時間、徴収しない場合は約930円/時間)。利用には事前の利用申請が必要で、火気の使用はできません
  • 設備:多機能トイレ、スロープあり(車椅子対応)
  • 指定管理者:株式会社MIしまね TEL 0852-36-6483(転送)
  • 文化財に関する問い合わせ:島根県教育庁文化財課 TEL 0852-22-5880

アクセス

  • 電車:一畑電車「朝日ケ丘駅」から徒歩約5〜13分。松江しんじ湖温泉駅からは電車で約8分です
  • バス:松江市営バス1番のりばから「授産センター・免許センター」行きに乗車し、「古曽志公園入口」下車すぐ(一部の早朝便は経由しないため注意しましょう)
  • 車:山陰自動車道松江西ICから国道9号・431号経由で約12km、20〜30分ほどです。一畑電鉄松江しんじ湖温泉駅からは車で約10分となります

車での松江観光には、島根県の楽天トラベル(レンタカー)検索もあわせてご活用ください。

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駐車場の詳しい情報

  • 公園中央に無料駐車場があり、収容台数は約28〜30台です
  • 駐車場をはさんで北西側の丘陵頂部には「姥ヶ谷古墳群」が並び、反対側(東側)には「地球46億年をわたる橋」が架かっています。つまり駐車場が公園全体のほぼ中心にあり、そこを起点にどちらの見どころへも歩いて向かえる配置です
  • シンボルである古曽志大谷1号墳へも駐車場から歩いてすぐの距離にあり、車を停めてから短時間で主要な見学ルートに入ることができます
  • 園内は坂道や芝生の斜面が多いため、歩きやすい靴で訪れると安心でしょう

主な見どころ

⛰️ 古曽志大谷1号墳(実物大復元)

  • 公園の中心となる、5世紀後半(古墳時代中期〜後期)に築造された前方後方墳です。全長約45.5mで、出雲地方に多いとされる形をしています
  • もともとは現在地から約200m西の、現在の朝日が丘団地にあたる場所にありましたが、団地造成のため発掘後に現在の場所へ移築復元されました
  • 斜面には人頭大の葺石が貼られ、周囲には円筒埴輪が並べられ、築造当時の姿が忠実に再現されています
  • 2段築成の墳丘の頂上や段上には多数の円筒埴輪が並べられていたことから、埋葬された人物は強大な権力を持っていたと考えられています
  • 墳丘に登ると、宍道湖や周辺の田畑、島根半島の山々を360度見渡せる眺望が広がり、風を感じながらの散策にぴったりです

🪨 姥ヶ谷古墳群

  • 5世紀頃に築造された3基の方墳(1号・2号・3号墳)で、駐車場の北西側丘陵の頂部に並んでいます
  • それぞれの規模はおよそ長さ19m、幅16m、高さ2mで、この地域の首長に次ぐ力を持っていた人々の墓と考えられています
  • 盛り土の崩れを防ぐため、現在は表面が芝で覆われていますが、築造当時は土がむき出しだったようです

🏺 古曽志大谷4号墳・古曽志大塚1号墳ほか

  • 古曽志大谷4号墳は7世紀半ばに築造された方墳で、長さ8.8m・幅7mほどの規模を復元しています
  • 古曽志大塚1号墳は古墳時代中期(5世紀)に築造されたもので、島根県内で3番目の大きさを誇ります
  • そのほか、古曽志寺廻田西古墳群や古曽志大塚古墳群、丹花庵古墳など、大小さまざまな古墳が園内に点在しています
  • 平安時代の登り窯を復元した「古曽志平廻田3号窯」も見どころのひとつです

🌍 地球46億年をわたる橋

  • 駐車場をはさんで古曽志大谷1号墳の反対側に架かる、長さ約46mの橋です
  • 橋の床面には地球誕生から人類出現までの歴史がイラストや模型で解説されており、地球史のタイムスケールを自分の足で体感しながら歩くことができます
  • 橋を渡った先には本物の古墳群が点在するエリアが広がり、そのまま散策を続けられます

📚 野外展示広場・野外ステージ

  • 野外展示広場では、宍道湖・中海の歴史と人とのかかわりをパネルや模型で紹介しています
  • 野外ステージは屋根付きで約200人を収容でき、イベントなどに利用できます。利用を希望する場合は、事前に利用申請の手続きが必要です

⚔️ 出土品

  • 古墳からは刀・矢じり・斧などの鉄器や須恵器、埴輪などが出土しており、園内ではそのレプリカが展示されています
  • これらの出土品からも、この地に葬られた人物が地域を治める強大な権力者だったことがうかがえます

発見の経緯

  • 1985年(昭和60年)、朝日ヶ丘住宅団地の造成工事中に、大規模な古墳群が偶然発見されました
  • 特に注目を集めたのは、最大の古曽志大谷1号墳の頂上や側面に人頭大の葺石が貼り付けられていたこと、そして段上や頂上部に多数の円筒埴輪が並べられていたことです
  • 貴重な発見でしたが、団地造成のため現地では保存できず、発見場所から約200m東の現在地へ移築復元され、周辺の古代史を広く知ってもらうための野外展示なども加えた史跡公園として、1991年4月に生まれ変わりました

訪問アドバイス

  • 歩きやすい靴で訪れる:園内は丘陵地のため坂道や芝生の斜面が多く、スニーカーなどが安心です。
  • 眺望を楽しむなら墳丘の上まで登る:古曽志大谷1号墳の頂上からは宍道湖や島根半島の山々を360度見渡せるので、天気のよい日に訪れましょう。
  • 野外ステージ利用は早めに申請する:イベント利用を検討している場合は、事前の利用申請手続きが必要になります。
  • バスの経由便に注意する:早朝の一部便は「古曽志公園入口」を経由しないことがあるため、時刻表を確認してから向かいましょう。
  • 周辺の松江観光とあわせて回る:松江しんじ湖温泉駅や松江イングリッシュガーデンにも近く、松江市街地観光の合間に立ち寄るのもおすすめです。

島根県立古墳の丘古曽志公園【まとめ】

島根県立古墳の丘古曽志公園は、偶然の発見から生まれた貴重な古墳群を宍道湖を望む美しい丘の上で体感できる史跡公園です。

実物大に復元された前方後方墳の迫力と地球史を歩いて学べる「地球46億年をわたる橋」など、歴史学習と自然散策を同時に楽しめるのが大きな魅力でしょう。松江観光の一環として古代のロマンに触れてみてはいかがでしょうか。最新情報は、島根県や松江観光協会の公式サイトでご確認いただけます。